株式会社ウェッジホールディングス

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Special Interview - 全3回 Vol.1 -

2015年3月13日
 
第2回 「成長の決め手はローカライズと「軽速短小」のファイナンス」はこちら
第3回 「APFは単なる金儲けファンドではなく事業を重視していた」はこちら

ASEAN全域にのびていくGroup Lease社(当社連結子会社)のファイナンス事業

現在、展開しているのは、どのような企業なのでしょうか?

此下 私自身がやっているのは、タイで上場しているGroup Lease社。これの代表取締役会長CEOをしております。それからシンガポールにあるGLホールディングスです。ASEANに向けて展開していく拠点です。例えば、カンボジア、最近ではラオス。ほぼ100%をGL社とそのグループに費やしています。

人生の100%ですか?

此下 そうです。昔はAPFというファンドのトップという事で投資業をやっていましたが、今はGL社のトップとして事業を行っております。現在の自分の人生はGL社および、このASEANの中に無限に広がる可能性に100%懸けています。

Group Lease社の事業内容は、まだまだ日本では伝わっていない部分もあると思います。いったいどのような業務を行っているのでしょうか?

此下 一言で言えばオートバイファイナンス。農機具もやってます。日本で言う割賦販売ですね。2007年に我々が大株主になりまして、当時、私は会長職に就任しました。当時の顧客数は約2万5千人でした。銀行はオートバイを担保にしてファイナンスする、ということがなかなかできない。実は地域の人たちにとって一番必要な部分なんですが。銀行は家などの担保が無いと融資できないんです。わずか1000ドル程度の小口の貸し出しをするのは、銀行には困難です。さらに大企業化するとリスクもなかなか取れない。

 リーマンショックの時なんかは、特に厳しかったです。さらにはタイですと洪水。ちょっと前のデモとクーデターなど、審査基準が厳しくならざるを得ない事象が続きました。そんな時でもファイナンスを行えるのが我々の強みであり、ビジネスチャンスでした。

 その後、タイのみならずASEAN全域にのばしていきたいと思い、2011年にマネジメント変更なども行いまして、最初はカンボジアに進出しました。最初は小さな部屋から始まったんですが、今は従業員数が550名は超えています。正規代理店は、ホンダさんなら122ヶ所。クボタさんだと21ヶ所あります。非正規代理店も含め、2年弱でカンボジア中を網羅しました。月に新規だけで2000件以上、今年中には5000件以上という感じで、ファイナンスができるようになってます。

 昨年はタイでコンペティターだったTanabun社を買収しまして、現在の顧客数は23万人くらいになってます。我々が経営に参画してから約10倍弱ですね。我々のグループにはオークションの会社もありますので、その分野に関しても強い。

具体的なファイナンスの手順を教えてください。

此下 お金が無くてもバイクが欲しい場合、まずディーラーさんに行きます。そのディーラーさんの中にうちのデスクがあります。そこで相談を受け付けています。収入や職業などいくつかの質問をさせていただき、その回答がそのまま我々のセンターに送られます。やがて、タイだったら30分、カンボジアでも1時間から1時間半くらいで、ファイナンスプランが返ってきます。この場合の担保はオートバイだけです。銀行やコンペティターとの違いは、彼らは家や土地を担保にするんですよね。それだとお客様が万が一返済できなかった場合、家を売らなくてはならない。我々はお客様の生活を邪魔しない、破壊しない。これが基本です。

返済が滞ってオートバイを失うことになったとしても、以前の生活に戻るだけということですね。以前よりマイナスにはならない。

此下 そうです、そうです。そう言うことです。オートバイや農機具があれば生産性が上がる。我々に元本や利子を返しても、それ以上に豊かな生活ができるから、全然問題無いじゃないですか? というのが我々のお客様へのメッセージです。何の担保もいらない、保証人すらいらないプランもありますので、自分の身一つでファイナンスを受けられます。そうやって増えた収入の中から返済していけばいいだけなので、お互いWINWINの関係です。

農機具への貸し付けとなると桁が上がると思うのですが、これも個人への貸し付けなのでしょうか?

此下 もちろん個人です。法人への貸し付けは銀行が行っています。そういう所にはやりません。GL社の強みは、銀行が見ることのできない人間自身を見てファイナンスしている所です。銀行は数字でしか見ることができません。担保の内の割合でしか貸すことができないのです。我々は違います。お客様の審査後、ちゃんとした話し合いを持ちます。その中で無理のない返済プランを決める。保証人をつけた場合、その保証人さんも、農機具を使えるプランもあります。その場合は皆さんで返済していただくことになります。

「人を見て投資する」と投資の世界では言いますが、それをアジアの草の根の中で、そこで生きる人たちに対して実行しています。

人間を見て融資することは難しくないですか?

此下 きちんと働いているお客様ほど、ちゃんと返済していただいてます。これはGL社が30年間融資してきた80万件のデータに表れています。そういったデータの中からいかに優良な顧客を選ばせていただくかが、銀行にできない我々の強みでもあります。しかもこの東南アジアの人々に対してです。それぞれのお客様、状況に応じたプランニングを建てていける。これが我々の専門性です。

 カンボジアのお客様は半分くらい銀行口座を持っていないんです。だけど収入はあるわけですよ。それを証明するのに実際に畑に連れていかれて、作物とかを見せられるわけです。それで判断します。こういうことは銀行はできないでしょう。しかしASEANのほとんど、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム、インドネシアの半分以上の人たちは銀行口座を持っていないんですよ。それが何億人もいるわけです。そういう人たちに貸さなければならない。しかし現在そういう人たちがのびてる。それがアジアなんです。

 何より人々の生活の生産性を上げるものに対してファイナンスしていきたいですね。地域の人たちには、経済危機だろうがデモだろうが、どのような事象が起こっても生活していく上でバイクが必要です。バイクが無かったら会社や学校に行くにも大変です。お母さんを病院にも連れていけない。ASEANには中間層と言われる人たちが6億人くらいいます。それら月50〜100ドルの可処分所得の人たちに対してファイナンスさせていただいてます。我々はターゲットとしては日本の10〜20倍のところにマーケットを持っています。AECが発足されて関税や国境が無くなっていき、人口や各人の収入が上がっていくマーケットでビジネスを行っています。現在はオートバイと農業機具を中心としたファイナンスのビジネス展開ですが、既存の20万人のユーザーがいますので、それを活かして今後面白い商品をどんどん展開していきたいと思っています。
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